「視力」だけが車の運転に必要な目の能力ではない?

車の免許を取得しようと考えているが、自分の視力で免許が取れるのか不安に思っている方は少なくないと思います。しかし、車を運転するのに必要な目の能力は視力だけではないことをご存知でしたか?

そこで今回は、車の免許を取得するのに必要な3つの目に関する能力についてご紹介します。

1.視力

まず1つ目はみなさんがご存知の視力です。普通自動車の免許を取得するのに必要な視力の基準は、左右それぞれ0.3以上かつ両目0.7以上です。

これは「静止視力」と言われるもので、自分も見る対象も止まっている状態の時の視力です。学校や眼科で使用される視力表を使って計測されます。

要するに静止視力という目の良さが車の運転には必要だということです。しかし、運転中は自分も見る対象も動いていますよね。

したがって、静止視力だけではなく、動いているものを見る「動体視力」も同時に必要とされます。これは、静止力に比べて低くなります。

2.視野

人が目と頭を動かさずに見ることのできる範囲のことを「視野」といいます。人間の視野は片目で約160度ぐらい、両目で200度ぐらいです。運転中は遠くを注意して見るため、周りの物が見えにくく、視野は狭くなります。また、車の速度が早ければ早いほど視野が狭くなるため危険です。

3.順応

・明順応

明順応とは、暗いところから急に明るいところに出ると最初はまぶしいが、時間が経つにつれて目が明るさに順応してくるという反応です。

トンネルを出た時に明順応が起こります。

・暗順応

「暗順応」とは明順応と反対に、明るいところから暗いところに出た時に、目が暗さに慣れてくるという反応です。

暗順応の方が明順応よりも時間がかかります。

 

いかがでしたか?
車の運転には「視力」だけでなく、「視野」、「順応」の能力が必要であることがお分かりいただけたかと思います。

3つの能力があるといえども、視力の矯正具(メガネ、コンタクト)を使用して視力の基準を超えれば、免許を取得することが出来ます。