マニュアル車の生産比率

一昔前ではマニュアルの免許を取得するのが普通だったかもしれませんが、現在ではオートマ限定の免許を取得する方が過半数を占めているようです。
今回は時代の移り変わりとオートマ車の普及率についてのお話をしていきます。

まず日本の自動車生産台数の比率ですが、1985年にはマニュアル車が約51%と過半数でした。
生産されている車の半分がマニュアル車だったら、それは一応オートマを取っておこう、と言う考え方もうなずけますし、その傾向は現在よりはかなり強いことが伺えます。

ですが1990年には急激にマニュアル車生産比率は低下し、約26%までになります。
とはいえ、この比率はこの年に生産されているものであって、世の中に存在した車の比率ではありません。
まだマニュアル車は至極一般的でしょう。
そこで、免許取得の形としてオートマ限定の免許が1991年に出現しました。

免許取得の費用も節約できるということで普及していったそうで、それに呼応する形で車のメーカーもオートマ車を多く生産するようになっていきました。
当初は燃費の面でマニュアル車に分があったようなのですが、徐々にオートマ車の燃費問題も解決されていき、マニュアル車にも劣らなくなっていきました。

現在ではマニュアル車の販売比率は5%以下のようで、マニュアル車を購入する層は一部の車好き、と言うイメージが定着しつつあります。
しかし海外に目を向けてみると、ヨーロッパでは未だマニュアル車が主流であり、ヨーロッパ産の車を購入したい方はマニュアル免許を取得しておいた方が良さそうです。

また、中古車の購入を検討している方も、マニュアル免許を持っていた方が選択肢は増えるでしょう。
生産年は古くてもコンディションのいいマニュアル車と出会える可能性もあります。

車や運転が好きな方、こだわりのある方には未だ根強い人気のありそうなマニュアル車。
そして免許費用を抑えることができ、比較的運転も簡単なオートマ車。
皆さんもご自身の用途や好み、こだわりによって免許を選択し、取得しましょう。