MT車の難しさ

運転免許を取得する際にAT車限定の車にするかMT車にするかで悩む方は多いと思います。
MT車はAT車に比べて手動で行うものが多いため難しいです。
そこで今回はMT車がどれほど難しいのかについて説明します。

まず、発進の難しさです。
自動車を発進させるときはクラッチを踏んでギアをローギアにいれ
右足でアクセルペダルを踏み込みながらクラッチを上げていきます。
クラッチペダルを上げていくと自動車が動き始めますが、このクラッチの位置を半クラッチと呼びます。
自動車が動き始めた時、半クラッチ状態で止め2~3m位自動車が進んできたらクラッチを上げていきます。
アクセルを踏む量、半クラッチで止める動作などに難しさがあります。

次にギア交換の難しさです。
マニュアル車の最大の特徴は速度によってギアを変えていくことです。
速度が遅いほど力強いギアを選択します。
停止状態の車を動かすときはローギアとか一速と呼ばれるギアを使用します。
そして、次第に速度が上がって来る事にセカンドギア、サードギア、トップギア、オーバートップギアというように変えていくのです。
ギアを変えるときは、一旦クラッチペダルを踏み込みギアをかえていきます。
運転中はギアを見ることなくシフトレバーを操作しなければなりません。
ギアの位置はニュートラルという中立の位置を基本にして各ギアへ変えていきます。
ギア交換の難しさはギアを目で見ず変えることや、クラッチを踏み込んで変えなければならない所に難しさがあります。

また、速度にあったギアを選ぶのも難しいです。
ギアは速度にあったギアを選択して運転します。
速度が遅い時に高い位置のギアを選ぶと力が不足してエンジンが止まる事になります。
逆に速度が速い場合に低いギアを選ぶとエンジン音が高くなり無駄な燃料が必要となります。
速度にあったギアは風景の流れ方やエンジン音で判断するもので高い習熟度が必要です。

このようにAT車では自動でできるものがMT車では手動で行わなければいけません。
AT車の免許を取った後でも追加の講習、試験を受けることでMT車の免許を取れますから会社などで必要になった際にも変更することができます。