免許所得はなぜ高い?

教習所に通うと決め、パンフレットを取り寄せた際に教習所の費用がかなり高いことに気づかされます。いわゆる合宿免許でもそこそこの値段がし、学生時代に免許費用を捻出するためにバイトを始めたり、親に頭を下げたりした人も多いでしょう。
免許取得に関して、他の国に比べると日本は高額です。それでいて教習所に入らないと免許が取得できない仕組みというのは世界で見るとあまり例がないのが実情です。

 

 

アメリカの州によっては教習所に入ることを義務付けられることもありますが、これは18歳未満の人が対象となります。それ以上の人は運転ができる人を同伴させればそれでよく、それだけで実践練習が可能になります。日本だと教習所でマンツーマンになるため費用が高くなると言われていますが、アメリカでは5万円ほどで大丈夫です。他の国でもわずかな時間と費用で簡単に免許を取得することができるため、日本のようにこれだけお金がかかるケースは珍しいといえます。

 

 

費用が高いわりに学科試験が無駄なことも指摘されています。学科試験では、1つの問題文で2つの知識を問うような問題文が日本の学科試験の特徴です。とはいえ、その場では覚えていても、運転していくうちに忘れてしまうということがあるのです。オーストラリアでは初心者運転免許証が交付された1年後、危険度認識テストに合格せねばならず、それからまた2年後には学科試験を受けなければなりません。

 
日本では更新の時でもこうした学科試験が行われませんが、費用が高かったとしてもその学科の知識が役に立たなければ意味がありません。オーストラリアでは3年間初心者運転免許証で運転し、学科試験をパスして初めて本免許になります。それでも取得には数万円程度しかかかりません。

 
近年では、免許だけ取ってあとは運転しないという人も増えており、免許の取り方を検討すべきかもしれません。